飾りじゃないのよ杖は

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今朝、夢を見ました。
何かの弾みで立ち上がった時、うっかり杖を突くのを忘れ脚だけで歩いたら歩けて、「あれ、こうやれば歩けるんだ」と驚いていた。
その感覚があまりにリアルで、あんなかんじでやればイケるんじゃないか?とトイレに行くのに試してみたがぜんぜん無理でした。
最近は二本杖を使うのにはすっかり慣れ一本杖でも少し歩けるようになって来たけど、大腿神経が切れちゃってる以上やはり完全な杖ナシは難しいようです。

そんな僕からすると、佐村河内氏の会見で最も腹立たしかったのは、杖を突いてなかったこと。
なんだ、普通に歩けるんじゃないか。
きっと彼はこれまで「障害者の象徴」として、飾りで杖を使っていただけなのでしょう。

そう言えば「明日ママ」の三上博史の杖の使い方もいい加減ですね。
あれはスパルタ教師の竹刀的アイテムとして考えたんでしょうけど。

もともと僕の自宅はオフィス兼用として設計されたため、それがいま幸いして、打合せのほとんどをその会議スペースでやらせてもらってます。
でも撮影や編集は当然のこと、プレゼンや大人数の打合せもこちらから出向かないといけません。
その時の杖がどれほどもどかしいか。
こんなもの使わないですむなら今すぐ捨ててしまいたい。

広告学校の生徒が言っていたのだけど、松葉杖で電車に乗っても誰も席を譲ってくれないんですよと。
その話には少し驚きました。
妻は子どもを連れてるとしょっちゅう譲られると言うから、人々が全体的に不親切になっている、ということでもなさそう。
なぜ杖だけが冷たい仕打ちを?
もしかしたら杖を飾りで使う人が多いからじゃないだろうか。
あんなもんファッションだろ、なぜ席を譲る必要が?と。

僕は退院してからまだ電車に乗ってません。
クルマの運転はできるので、自分で運転するかタクシーで移動してます。
その方が時間短縮になるというメリットもあるのだけど、電車で不親切にされるのがこわい、というのもあります。

ファッション、飾りで杖を使っている人は今すぐ使うのをやめていただきたい。