明けましておめでとうございます。
年が明けると同時にインフルエンザが発症しまして、元旦から寝込んでました…。
年始の予定は全てキャンセルになっちゃったのですが、旧年に溜まった疲れとか澱のようなものを吐き出すデトックスになった気がしています。
昨年上梓した「急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。」が自分の予想を遙かに超えて業界内で話題になり、いろんなご相談が寄せられるようになりました。
マス系クリエイターの視点からデジタルを語った本は初めてということ、また、Webを「第6のマスと考える」「Web動画からWebCMへ」などの提唱が好評を持って受け容れられたようです。
僕はずっと「クライアント・ファースト」の理念を守って仕事してきており、発注主のご要望に360°答えるためにはWebも取り込んでいかないといけない、というだけのことでデジタルに手をつけ始めました。
が、従来のマス型広告クリエイティブにWebを取り込む、は言うは易しだったようで、けっこう皆さん苦労されているようです。
テクニックではなく構造的なハードルがあるんですね。
それは組織体制の課題と制作コストの課題の2つに収斂されていくように思われます。
そこで、今年はデジタルクリエイティブ、つまり「マス✕Web」統合クリエイティブにもう一度ちゃんと注力しようと思いました。
「そういうやり方があったか」「それなら自分たちにもできそうだ」というロールモデルを作り続けるということです。
「マス+(足す)Web」ではありません。
現状、ほとんどの広告クリエイティブがこの考え方の下で企画制作されていると思われます。
しかしこれでは同じコストをマスとWebで分割するだけで、コストも増え、人的リソースも足りなくなり、業界の首を絞めることとなります。
効率化のためのデジタルシフトが進むほど苦しくなる矛盾に突き当たります。
デジタル系のセミナーを聴くと、「これからは〇〇すべし」といった論調が多いです。
が、デジタルの強みは柔軟性のはずです。
ケースバイケースで、この案件ならこのやり方がいいのでは、この案件ならこのやり方が、と縦横無碍に解決策としてのクリエイティブを提供できる、それが「マス✕Web」統合の本懐と考えます。
ここをうまく抜けることができれば、広告業界はまた一段ステップをあがることができると自分は信じています。
そのために小ぶりな案件であっても今年はチャレンジャブルなものを数多く手がけたいと思います。
もし何か「マス✕Web」統合クリエイティブでお困りの際はお気軽にお声がけください。
皆さまのビジネスが急上昇しますように。
本年もよろしくお願いいたします。
小霜和也