先ほどの投稿への補足

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先ほど、過労死事件について僕の思うところをこのブログに上げたところ、たちまちいろんな反響がありました。
何でそこまで知ってるんですか、とか・・・。
憶測で書いただけなんですが。
マス系のCDからこういう指摘されるとネット系の人間としては悲しい、あるいは、ネット広告はマスよりやりがいある部分もある、といったものも。
おそらくネット広告に従事されている方々からすると、僕の投稿を読んだ人が「ネット広告ブラック」というイメージを持ちすぎるのではと危惧されているのでしょう。

誤解なきように補足しますと、僕はもはやマス系のCDとは言い切れません。
仕事の大部分はネットに移行してます。
おそらく今年だけでWEBCMは10件近く、本数ですと数十タイプ作ると思います。
それはネット広告に今後の可能性を見ているからに他なりません。
また、僕はクリエイティブとメディアプランニングを切り離して考えることはしません。
ターゲットにどうアプローチするか、常に運用ありきでコンテンツを企画します。
なので、先ほどの投稿は第三者的に語っているのではなく、自分に関わる問題として憂えているわけです。

ネット広告はマス広告と違って、勝ち負けがハッキリと数字で現れます。
その言い訳無用のスパッとしたところが魅力でもあり、残酷なところでもあります。
僕は以前から、結果にこだわるCDでした。
CMが話題になるより、業界誌で褒められるより、売上げ向上などの初期目標を達成してはじめて達成感を得るタイプです。
なので、個人的にはどちらかと言えばネット広告の風土が肌に合うと言えます。

当然ながらハッキリと良いスコアを出せばクライアントからは喜んでもらえますし、そこで達成感を得る方はたくさんいるでしょう。
ネット系にもスタープレイヤーがたくさんいらっしゃいます。
ただ、今のネット広告を支えているのは黙々とエクセルに向かい続ける、労働集約型作業をする若い人たちであると思います。
彼らが報われる仕組みがないと、土台が揺らぐ気がするのです。
そして、なんだか最近揺らいで来てないか?と感じているのは、今回の悲しい事件が何らかそこにつながっているんじゃないか?と感じているのは、おそらく僕だけではないでしょう。
ネット広告が正常に進化していくためには、様々な歪みを取り除いていく必要があると思いますが、それは、誰の役割、ということではなくて、皆の役割、と認識すべきかと。
クライアントにも責任はあると思います。
運用に知らんぷりしてきたフロント営業さんにもあるでしょう。
コンテンツ担当の僕にもあるかもしれません。
そういう共通意識を皆で持てば、ネット広告はさらに有意義でやりがいのあるものになると思う次第です。