「コシモクラウド」の初仕事

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僕が勝手に「コシモクラウド」と呼んでいる若手コピーライターグループがいます。
僕の会社に所属しているわけではなく、普段は学校に行ってたり働いたりしながら、数人で、安価で、大量にコピーを書く、というスタイルが「ソーシャルクラウド」に近いのでそんなふうに名づけました。
メンバーは、np.無料広告学校の受講生、元受講生で、学生やフリーなど自分が所属している組織に縛られずにコピーライター活動ができる者たち。
その初仕事が、これ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150509-00083462-suumoj-life
レオパレス21の新ブランドコンセプト開発・ネーミング開発でした。
社長直轄でかなり気合いの入ったプロジェクトでもあり、また、こういった不動産のブランド名称はロジカルに決まっていくものでもないため、5名ぐらいの体制で数ヶ月かけて1000案ぐらい考え、その中から100案ぐらい提出したと思います。
とても自分一人ではできない仕事で、彼らがいてくれて命が助かった感じ。
電通経由でいただいたご依頼でしたが、電通内制でも難しかったんじゃないでしょうか。

なぜこういった活動をこれまで特に公にしなかったかというと、彼らが未熟だったからです。
どの案件も結局最後は僕が書く、といったことが多く、個人的なちょっとしたサポートぐらいにしかならなかったから。
でも、最近は俄然力をつけてきて、舌を巻くようなアイデアを出してくることも多いです。
つい先日はとある企業の事業アイデアを数十案提出したら発注主は驚愕してました。
上記のネーミングは長廻君という若者が書いたものがベースになってますが、当時はまだ慶応の学生でした。
しかし僕の目から見ると、もはや大手広告代理店の10年目ぐらいのコピーライターより、時としてはるかにいいコピーを書きます。
僕はいろんなエージェンシーで企業研修をしたり、内制クリエイティブと仕事させてもらってますが、その目線でそこまで言い切れます。
1年間広告学校に通ってバーチャルのワークショップを経て、そこからリアルの仕事を手伝う、という流れがいい結果を生み出してるのでしょう。
彼以外にも、まだ20代前半だけどとりあえずプロとしてはやっていけるかな、というのが何人かいます。

ただ、僕は彼らにコピーライターになることを全く薦めてません。
広告代理店クリエイティブへの転職も薦めてません。
今後、業界の構造がどう変わっていくかわからないし、広告クリエイティブのビジネスモデルがどうなるかもわからない。
大御所と呼ばれるコピーライターが就職活動している時代です。
数年は大局を見極める必要があるだろうと。

でも、今はコピーライティング活動はやらせていくつもりです。
クリエイティブの基礎体力作りになるから。
現状、僕のサポートだけで疲弊している感もあるけど、どうしてもコピー・ネーミングの、特に力仕事的な助勢が必要、ということがあれば手伝わせるのもやぶさかではありません。
その際は僕までご連絡ください。