グレタを死なせてはいけない

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グレタ・トゥーンベリさんについては新著でもSDGs解説の流れで触れました。
ちょうど脱稿した頃、彼女はスペインのCOP25に参加するためのヨットの手配で困っていました。
その後、彼女についての報道が増え、今、僕が心配しているのは、

彼女は自殺しないだろうか?

です。
僕は日曜午前のフジ「ワイドナショー」が大好きで毎週欠かさず観てるのですが、彼女が飛行機を拒否して船にこだわるのをコメンテーターたちは「パフォーマンス」と決めつけてました。
これにはかなりガッカリしました。
ガッカリだよ、松ちゃん!

彼女を突き動かしているのは「恐怖」だと思うんです。
彼女は鬱病始め様々な精神疾患を抱えています。
8歳の頃気候変動の話を聞いてショックを受けたことがきっかけだったそうで、肉も食べられなくなったと。
飛行機を拒絶するのも、僕がタマネギに恐怖を感じて拒絶する以上の、生理的な拒絶反応から来るものではないかと。

彼女の言動・行動については様々な人たちがワイワイ批判しています。
科学的に間違っている、とか。
彼女は子どもですよ?
先進国の恵まれた子どもに将来の気候変動についてとやかく言う資格はない、とか。
気候変動について発言するための資格ってどういうものが必要なんでしょう。
気象予報士の資格を取った石原良純ならとやかく言えるのかな。
言い方がなってない、礼儀ができてない、とか。
彼女を誹謗する大人たちの汚らしい言葉使いに比べれば、僕にはよほど常識的に聞こえますよ。
「天に向かって唾を吐く」とはまさにこのこと。

僕は、彼女の発言内容が正しいか正しくないかにさほど関心はないですし、彼女の言葉使いが妥当かどうかにも関心はないです。
なにせ、子どもなんですから。
もちろん、子どもだからといって見下しているわけではないですよ。

僕が関心あるのは、気候変動への恐怖から精神を病む子どもがいるのだ、というところです。
世の人たちも関心を持つべき最大のポイントはそこではないかと思っています。

気候変動への恐怖で精神を病ませた子どもに大人はどのように接するべきか。
汚らしい誹謗でさらに追い詰める?
そういう人たちが大勢いるようなこの世界は、まあ崩壊に向かうわなあ。

もし彼女の精神疾患が進行して恐怖が絶望に変わり、死を選んだとしたら、彼らは溜飲を下げるのでしょうか?