**さま
はじめまして、小霜です。
まず、僕の仕事と僕に興味を持っていただいたこと、感謝です。
さてインターンの件ですが、結論から言うと難しい。
理由としては、そこでたいした「学び」はできないと思うから。
他者との共感が幸福感につながるという考え方は、正しいです。
たしかそれは科学的にも証明されていたような。
しかしそれを為すためには力が必要です。
その力とは、体験であると思います。
もっとかみ砕いて言うと、遊びです。
女の尻を追いかけ回すとか、趣味に没頭するとか、ギャンブルにはまるとか、酒に溺れるとか、世界一周してみるとか。
若い頃に必要な「学び」とは、そんなことから得られる体験であろうと僕は思います。
あなたが今すべきことは、世界一周を再開することではないでしょうか。
その体験が、あなたの血肉となり、あなたの求める共感力の支えになるはず。
もし日本で何かしたいのなら、キャバクラの付け回しとかやってみたらどうでしょう。
現代に生きる女の子の赤裸々な本音が見えてくるかもしれません。
人間ってカッコ悪いなーとか、でもがんばってるなー、とか、えっあのコ母親だったのか-!とか、
そういうのに触れることは大きな「学び」です。
あなたも含め、昨今の学生さんたちは会社に入る前から会社員としての予行演習をしたがるようだけど、それは間違い。
頭でっかちの人に入社して来られても、使えたものではありません。
企画やコピーの全てが「仏作って魂入れず」になるんです。
僕が若い人相手に広告学校をやっているのも、その点はやや矛盾があると言えます。
もし僕に、直に話が聞きたいと言うことであれば、
今日の夕方以降か明日の15時~16時なら時間が取れるので連絡ください。
あ、そうだ、このやり取りをブログで公開してもいいですか。
これは広告業界志望の学生さん皆に言いたいことでもあるので。
もちろん実名は伏せます。
では、よろしくお願いします。
小霜和也
no problem LLC.
150-0001
東京都渋谷区神宮前5-47-13
青山パインビィレッジ401
Tel. 03-5766-0318
Fax. 03-5766-0319
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From: *** [mailto:********]
Sent: Wednesday, April 16, 2014 10:54 AM
To: ********
Subject: インターン志願の件
ノープロブレム合同会社
小霜和也 様 米村 浩 様
はじめまして。
**大学**学部3年の***と申します。
突然のご連絡、申し訳ございません。
この度は、無料広告学校のHP、KOSHIMO BLOGを拝見し、ひとつお願いがありご連絡差し上げました。
大変厚かましいお願いであることは重々承知の上、申し上げさせていただきます。
私事で恐縮ですが、2013年9月から大学を1年間休学しています。
残り半年の休学期間、小霜様のもとで学ばせていただけないでしょうか。
私がこのお願いをするに至ったのには、一通のメールでは伝えきれないたくさんの理由があります。
自分でもまだ整理しきれていない部分がありますが、その理由を簡単に述べさせていただきます。
お忙しい中大変申し訳ございませんが、悩める学生に救いの手を差し伸べて頂けたら幸いです。
そもそも、私が休学を決断した本来の理由は、
幼い頃からの夢だった世界一周を実現させるためでした。
今まで大きく道をそれることなく、それる勇気もなく、
時の流れに身をゆだねながら、それなりに充実した生活を送ってきました。
しかし、これが噂のモラトリアムかと言わんばかりに、大学2年生の頃から自分の人生について深く考えるようになりました。
反対する両親にプレゼンをし、誓約書まで書かせられ、やっとの思いで休学の許可をもらいました。
半年間の貯金生活を経て2014年2月9日、出国しました。
しかし今、私は日本にいます。
出国してから、わずか2ヶ月で帰国しました。
あれほど夢と豪語していた世界一周が、次第に、
自己満足の極みにしか思えなくなり、旅を続けることの意味を見いだせなくなったのです。
旅は噂通り、自分と向き合うのに最適な環境を与えてくれました。
この世の幸せとは?生きるとは?自分の幸せとは?生き甲斐とは?などの、普段決して考えることのない哲学的なことまで考えました。
そして、向き合えば向き合うほど、考えれば考えるほど、旅は自分を幸せにしてくれないと思うようになりました。
青二才の自分なりに考えた答えは、この世の幸せは”共感”で、生きるとは”働くこと”、
自分の幸せは、”幸せの種である共感を人に与えること”で、生き甲斐は”人に感謝されること、求められること”です。
今の自分には、世界一周によって誰かを幸せにすることはできず、自分を幸せにすることもできません。
けれど、自分の手でお金を稼ぎ、休学を決断して自由な時間を得たのだから、未来の自分に投資したいと考えました。
そのため、広告業界の第一線で活躍されている方のもとで、人を幸せにする術を学びたいと思いました。
夢と信じつづけてきたものを失い、一時は絶望に浸り、自分を見失いかけました。
世界一周を豪語していた手前、帰国することはできないと思い込んでいましたが、自分の愚かさ、恥を忍んで帰国しました。
以前から友人のFacebookの投稿で貴社の存在を知っており、今回、覚悟してご連絡させていただきました。
お忙しい中大変申し訳ないのですが、一度お会いしていただくことはできませんでしょうか。
どうかよろしくお願い致します。
本メールに履歴書を添付させていただきます。
これまで大学生活で取り組んできた主な企画、活動の概要も合わせてご覧いただけたら幸いです。
また、大学では**部で現代広告を専攻しています。
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**大学**学部3年
Tel: ********
E-mail: ********
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