Tポイントにコンサルティングしたい

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Tポイントが突然個人情報の第三者提供を始める、ということでネット上で騒動になってます。

でもこの話、かなり誤解がありますね。

個人情報提供は、ずっとやってたんです。
と言うか、それをやらなければ共通ポイントは成り立たない。
TポイントやPontaのような共通ポイントは、お店のスタンプ的ポイントとはちょっと違ってて、顧客の囲い込みだけを目的としてるわけではありません。
消費者の購買パターンを解析して、そのデータを加盟企業間で共有するところに意味があるわけです。
いわゆるビッグデータです。

わかりやすいのはPontaの例ですが、これ、もともとはローソンのポイントシステムだったものを三菱商事が譲り受け、新しい法人を設立、そこがデータを管理・解析して加盟企業に販売するというカタチを取ってます。
加盟企業のメリットとしては、そのことによって商品やサービスが絞り込める、無駄な在庫がなくなる、など、つまりビジネスの効率が良くなるということです。
最近、お店に行くとやたら「ポイントカードお持ちですか」と聞かれるのは、とにかくビッグデータを取れという大号令がかかってるからなのです。

ではなぜ今頃、Tポイントが誤解を受けるような「第三者提供」などと言い出したのか?
僕の憶測ですけども、Tグループの中で、ポイントが絡まない企業にもそのマーケティングデータを与えよう、という動きがあったのではないかと。
そうすると、これまでの「共同利用」という規約の枠から外れるぞと。
正確には、個人情報、共通ポイント加盟企業間ではこれまで通りの利用をします、ポイント加盟してない企業でも利用したいんだけど、そこはいちおう拒否できるようにしときましたよと。
そういうことだと思うんです。

僕がこの騒動を見て感じたのは、Tポイント、なんで誤解受けるような表現をしたかなと。
いきなり「第三者提供」なんてバーンと表に出すと、騒ぎになるに決まってます。
こういうところに必要なのはBtoCクリエイティブの知見です。
そこが足りなかったんじゃないかと。

実は、本のあとがきにも書きましたけど、ずっと休眠状態だった「(株)小霜オフィス」を復活させて、クリエイティブ・コンサルティングの会社として再開することにしました。
公式には11月からですが、水面下ではすでにいくつかの企業さまから受注をいただいています。
これまでのクリエイティブディレクター/コピーライターという肩書きでは入っていけないところにも入っていけるようになりました。
本当に様々な課題、いろんな依頼がありますねえ。
企業活動のいろんなところでBtoCのクリエイティブ目線が必要になってきているのを、肌身で実感しています。

なんでそういうことをやろうと思ったのか、どういうことを目指しているのか、といった詳細はまた項を改めて…。